2005


Ozaki Shuhou

尾 崎 秀 邦




百骸九竅の中に物有。かりに各付て風羅坊といふ。

誠にうすものゝかぜに破れやすからん事をいふにやあらむ。

かれ狂句を好こと久し。終に生涯のはかりごとゝなす。

ある時は倦(うん)で放擲(ほうてき)せん事をおもひ、

ある時はすゝむで人にかたむ事をほこり、是非胸中にたゝかふて、

是が為に身安からず。しばらく身を立む事をねがへども、

これが為にさへられ、暫く学で愚を曉(さとら)ン事をおもへども、

是が為に破られ、つゐに無能無藝にして只此一筋に繋る。

ー芭蕉笈の小文よりー


子供の頃(要再考)