産地の分類の仕方もハイランド、ローランドという昔の分け方から今では、アイラ、スペーサイド、アイランドなどが加わり、
大きくは5つの 産地に分類されている。


ハイランド

 上記の地図では分かり難いがスコットランド北東のモレー弯を囲む形で、北はウイックから南はグラスゴーの北辺りまでに蒸留所が点在する。この広いスコットランド北部の地域を「ハイランド」と呼ぶ。イングランドから遠いため、ローランドの全盛期にはあまり注目されていなかったが、現在ではスコットランドのシングルモルトを代表する一大生産地域となっている。  ハイランドは非常に広いため、さらに東西南北とキャンベルタウンの5つの地域に分けられ、それぞれが違った風味を持っている。

風味: 熟成された力強いモルトの風味。
代表的な銘柄(蒸留所)
グレンモーレンジ(GLEN MORANGE) ダルウィニー(Dalwhinnie) エドラダワー(EDRADOUR) オーバン(OBAN) スプリングバンク(Spring Bank)

 注:ここでは、島嶼部の「アイランズ」を別にしたが、ハイランドの中に分類する場合もある。


アイランズ

 ハイランドの中でも島嶼部にある蒸留所が「アイランズ」と呼ばれる。ここに分類される蒸留所は6つしかないが、それぞれが独特の風味を持っている。この分類は風味による分類と言うよりも、むしろ地理的な分類である。(アイランズと呼ぶと或一部の地域のに有る諸島のように受けとるが、実際にはバラバラの地域に有る島々。これは島それぞれに特徴が有り、種種の特徴を持つ蒸留所をアイランズと分類の便宜上呼んでいるようだ。)

オークニー島(Orkney):ハイランドパーク(Highland park)、スキャパ(Scapa)
スカイ島(Skye):タリスカー(Talisker)
マル島(Mull):トバモリー(Tobermory)
ジュラ島(Jura):アイル・オブ・ジュラ(Isle of Jura)
アラン島(Arran):アイル・オブ・アラン(Isle of Arran)

風味
スパイシーとも表現される刺激的なもの(タリスカー)から、甘くてまろやかなもの(アイル・オブ・ジュラ)まで、実に多様である。

代表的な銘柄(蒸留所)
タリスカー(Talisker) スキャパ(Scapa) ハイランド・パーク(Highland Park) アイル・オブ・ジュラ(Isle of Jura)

スペイサイド

 ハイランドの中でも北東のスペイ川(Spay River)下流域には50以上の蒸留所が集まっている。風味も他の地域とは違っているため、この地域は「スペイサイド」として他の地域と分けられる。

風味:華やかでフルーティ。甘めでまろやかなものが多い。
代表的な銘柄(蒸留所):マッカラン(MACALLAN) グレンフィディック(Glenfiddich) グレンリベット(THE GLENLIVET) アベラワー(ABERLOUR)

アイラ

 アイラ島には行ったことは無いが、荒々しく、荒涼とした海辺の情景が目に浮かぶ。
 スコットランド南西部のアイラ島にある蒸留所が、「アイラ」として分類される。ここには、休止中の蒸留所も含めて8つの蒸留所しかないが、ヨード香の強い風味が独特で、シングルモルト愛好家の間では人気が高い。

風味:海の香りとも言われる、強いヨード香。スモーキーで、モルトの風味が強いものが多い。
代表的な銘柄(蒸留所):ボウモア(Bowmore) ラフロイグ(LAPHROAIG) アードベッグ(ARDBEG) ラガブーリン(LAGAVULIN)

ローランド

 スコットランドの中でもグラスゴーなどを含む南部の地域を「ローランド」と呼ぶ。ウィスキーの消費地であるイングランドに近かったため、昔はかなりの数の蒸留所が乱立していたが、競争によって次第に数を減らしていき、現在でも稼働しているのは3つだけである。

風味:あっさりしたモルトの風味。それでいながら奥の深い味わい。
代表的な銘柄(蒸留所):グレンキンチー(Glenkinchie) オーヘントッシャン(AUCHENTOSHAN) ブラドノック(BLADNOCH)

 これらの感想はあくまで大雑把なとらえ方なので、ちょっとした参考程度にしかならない。酒は趣向品だから自分に合う酒を探して行脚するのが良いのでは…?